CONCEPT

山本幸恵の信念

新たな転機

そうして『深頭筋ヘッドセラピー』の施術者としての人生を歩み出して数年、30代最後の年末に、新たな転機が訪れます。長女と次女、二人の子供たちの交通事故です。

その日、名古屋の祖父母に会いに行く予定だった二人でしたが、サロンで施術に入っていた私のもとに飛び込んできたのは「大きな交通事故に遭い、病院に運ばれた」という予期せぬ悲報。コンクリートを満杯に詰めた信号無視のミキサー車と横断歩道で接触してしまった子供たちは、当然ながら大怪我を負い、何か月も入院生活を送ることになりました。

事故の際に頭から全身を強打した二人が、怪我の治りゆく中でも常に訴えていたのが頭痛です。当時可能性のある様々な後遺症について調べ、結論として診断されたのは「脳脊髄液減少症」という病気。この時まで私自身知りもしなかったその病に苦しみ、日々頭の痛みと闘う子供たちの姿を目の当たりにして、これが新たな私のテーマなのだと感じました。

そして、この「脳脊髄液」に着目して勉強を始めたところ、たどり着いたのが「一次呼吸」でした。そもそも脳脊髄液というのは脳と脊髄、それらを包む膜の間を流れる無色透明の液体のことで、絶えず循環し1日に3~5回ほど入れ替わっています。

 

この循環を働かせるために機能しているのが「一次呼吸」。脊椎の上部を頭部とつなぐ「後頭骨」と脊椎の下部に位置する「仙骨」がポンプの役割を担っており、その動きに伴って頭蓋全体も微細な膨張・収縮運動を繰り返しています。そしてこの一次呼吸が乱れると様々な体調不良を引き起こします。

子供たちの事故をきっかけにこのような知識を得て、私の中で「頭を癒すこと」に対する意識は、より一層「治す」というものに変化していきました。

仮説と立証の

繰り返し

​​こうして振り返れば、

『身の回りで起きた出来事に疑問を感じ、「それがなぜ起こるのか」というテーマを掲げ、それに対する仮説を立て、その仮説が立証できるのかを考える』

 

ということを常に繰り返して施術と向き合ってきたように思います。

例えば、サロンをオープンしてたくさんの人の頭に触れるようになってまず気づいた「頭には人の考え方の癖が表れる」ということも、最初は「同じところが凝っている人は同じような性格をしている気がする」という小さな気づきがきっかけでした。その気づきから、考え事だったら前頭葉や頭頂葉、目なら後頭葉など、「脳のどこを使っているか」が頭のコリにそのまま表れていて、そこからどんな癖があるのかがわかるのではないかと仮説を立てました。

それから今まで数えきれないほどの人の頭に触れてきましたが、医学的な証明をすることは難しくても、この仮説は経験上ほとんど合っていると思います。

今ご提供できている施術は、この仮説と立証の繰り返しの集大成であり、今後もこの学びを重ねて施術に反映していきたいと考えています。

「リラックスによる緩み」+「正しく筋肉を捉えること」

こうした実体験を経て、私の『深頭筋ヘッドセラピー』の目指すところは単なる「リラクゼーション」ではなくなりました。でも、そうは言っても、「リラクゼーション」は私の施術の根幹でもあります。

『正しい意味でのリラックスなくして、人生の質の向上はあり得ない』

リラックスすることそのものが、人の身体の状態をよい状態にするための最初で絶対不可欠の条件。人の身体はリラックス状態にあれば、本来のよい状態に戻ろうとするのだと思っています。つまり、ただ矯正するための施術をおこなっても、身体が緩んでそれを受け入れられるようになっていなければ意味がありません。

「正しく筋肉を捉える」ということを大切にしていますが、それもやはりリラックスしている状態でなければ意味がありませんし、逆に、「正しく筋肉を捉える」ということができていなければ、身体を緩め、リラックス状態に導くことはできません。

「リラックスによる緩み」と「正しく筋肉を捉えること」、この2つの相乗効果で究極のリラクゼーションこそが、私が皆さんにご提供できるものであり、ご提供したいものなのです。