本の老眼鏡
  • 山本幸恵

頭皮も日焼け対策を!夏のスカルプケアの重要性


6月からすでに猛暑日を連続で記録し、9月まで暑さが続くと予想されている2022年。

みなさんは、普段どんな日焼け対策をしていますか?


夏の頭皮ケアの重要性

お顔やからだの日焼け対策はばっちり!という方も多いと思いますが、実は同じくらい注意が必要なのが頭皮の日焼け


頭皮の日焼けを放っておくと、さまざまな髪悩みに繋がったり頭皮のニオイの原因になったりと、人によってはお肌以上に気になるトラブルのもとになってしまいます。


そこで今回は、頭皮の日焼けがもたらす頭髪関係のトラブルや、日焼けした頭皮のケアの方法について紹介したいと思います。


 

1.頭皮の日焼けがもたらすトラブルとは?

2.日焼けした頭皮に!オススメのスカルプケア方法


 


頭皮の日焼けがもたらすトラブルとは?



強い紫外線を浴び続けることで起きる日焼け。


紫外線は「肌にもっとも悪い影響を及ぼす」とまでいわれるほど私たちのからだにダメージを与える力が強く、紫外線を浴び続けることは頭皮にも悪影響を及ぼし、さまざまなトラブルを引き起こします。


ちなみに、普段私たちのお肌に影響を与えている紫外線は下の2種類。これからの解説でも出てくる用語なので、ぜひチェックしておいてください。


​紫外線の種類

​よく浴びる環境/強まる時期

​特徴

紫外線A波(UV-A)

​日常生活中、曇りの日でも/

4月~9月が強いが、冬も変動が少ない

​真皮まで到達し、コラーゲン線維やエラスチン線維を変性させる。

メラノサイトを活発にし、メラニン色素の生成を促進することで皮膚を黒くする。

​紫外線B波(UV-B)

晴れた日のレジャーなど/

7月~8月に強まり、冬は減少

​エネルギーが強い。

主に表皮にダメージを与え、細胞のDNAを傷つける作用がある。


お肌と比べるとあまり認知されていないと思いますが、頭髪関係の紫外線によるトラブルは意外と幅広く存在するものです。


ここではその具体例を挙げながら、頭皮の日焼け対策の重要性について解説していきたいと思います。




頭皮のかゆみ・フケ

頭皮も他のお肌同様、強い紫外線(UV-B)を浴びることで「サンバーン」と呼ばれる状態になることがあります。

サンバーン状態では、皮膚は赤く炎症を起こし、やけどと同じような状態になり、かゆみやヒリヒリとした痛みが数日間続きます



また、お肌が日焼けしたときに皮がむけることがあるように、頭皮も炎症が落ち着いた頃に皮がむけ、フケの原因となることも。


炎天下のレジャーで思いきり楽しんだ数日後に、突然フケが出てきたという経験がある方もいるのではないでしょうか。

フケ自体は一時的なものとはいえ、見た目の印象に大きな影響がありますし、そもそも皮がむけるほどの日焼けをしてしまったときは細胞の損傷を修復しきれていない状態でもあるため、可能な限り避けたい事態と言えます。


頭皮のかゆみ・フケ


頭皮のたるみ・乾燥

紫外線を浴びた皮膚の中では、大量の活性酸素が発生しています。


活性酸素とは、通常よりも活性化した状態の酸素のことで、強い酸化作用を有しています。

この活性酸素は、細胞を酸化させてダメージを与え、活動を弱めるとともに、真皮のコラーゲン線維やエラスチン線維を分解する酵素の産生を促進してしまいます。


コラーゲン線維やエラスチン線維は皮膚を保護し、しなやかさや弾力を与える役割を担っており、衰えることでシワやたるみに繋がります。

特にUV-Aが真皮まで届くことでそれらの線維を変性させるため、日常生活を送る上でも気をつけなければいけません。



また、お肌の水分を保つ「バリア機能」を担う皮脂膜紫外線により酸化し、バリア機能を損なってしまうため、乾燥にも繋がります

乾燥した状態が続くとさらにバリア機能が低下することになり、紫外線以外の外的刺激によるダメージにも弱くなってしまうため、注意が必要です。




白髪・薄毛リスクの向上

前提として、髪を作り出しているのは、毛そのものを作る「毛母細胞」とそこに色をつけるメラニン色素を生成する「色素形成細胞(メラノサイト)」。この二つの細胞はそれぞれ「毛包幹細胞」と「色素幹細胞」から分化して作られています。



まずは白髪リスクの向上について解説しますが、日焼けと聞くとメラニン色素の生成を促しお肌を黒くするようなイメージがあるため、日焼けが白髪に繋がるということに疑問を感じる方もいると思います。


確かに紫外線を浴びるとメラニン色素の生成が促進されるのですが、先述の通り、紫外線には細胞にダメージを与える力があるため、メラノサイトそのものはダメージを受けてしまいます

こうしてメラノサイトがダメージを受けるとメラニン色素が生成されにくくなり、髪の色が抜けて白髪になってしまうのです。



また、おもにUV-Bのような強い紫外線を受けた場合、皮膚の細胞のDNAは損傷することになります。

このDNA損傷の修復がうまくできないと、メラノサイトを作り出すお母さんである「色素幹細胞」が正常に機能しなくなり、根本から白髪の原因を作ってしまうことになります。


同様に、「毛母細胞」や「毛包幹細胞」も紫外線によるダメージを受けることで毛を作り出す力が弱まることが考えられますし、炎症や乾燥で頭皮環境がよくない状態が続くことも薄毛の原因になってしまいます。



一度の日焼けで突然白髪や薄毛の症状が出ることはほぼありませんが、長年繰り返すことで細胞は確実にダメージを受けていきます


白髪・薄毛リスクの向上


頭のニオイが臭くなる

頭皮は、実は皮脂腺が全身の中で最も多い部分。つまり、皮脂が多く分泌されている部位です。


「頭皮のたるみ・乾燥」の項目でも触れた通り、紫外線は皮脂も酸化させます

そうして皮脂が「酸化皮脂」になると、頭の嫌なニオイの原因になるのです。



皮脂は端的に言えばアブラですが、酸化したアブラは臭いものです。

特にヒトのからだの酸化皮脂は動物臭のような独特で変なニオイがするので、非常に気になるところだと思います。


皮脂は気温が高いと分泌量が増えるため、夏は紫外線の強さだけでなく気温の観点からも要注意な季節です。




髪のキューティクルの損傷

今回は頭皮の日焼けをテーマにしていますが、関連事項として髪のキューティクルの損傷についても解説したいと思います。


健康な状態の髪のキューティクル一枚一枚の間には、18-MEAと呼ばれる脂肪酸が存在しています。

この脂肪酸はキューティクル内部の保水性を向上し、表面の疎水性を保つことで、うねりを抑えたり、外的刺激から髪を守ったりしています


しかし、この脂肪酸も皮脂と同様に紫外線によってダメージを受けて減少してしまうのです。


18-MEAが減少すると、髪が絡まりやすくなる、広がりやすくまとまりにくくなる、枝毛・切れ毛が増える、ハリ・コシ・ツヤがなくなるなど、いわゆるダメージヘアになってしまいます。


頭皮がダメージを受けることで健康な髪が生えにくくなるだけでなく、髪そのものも直接ダメージを受けるため、紫外線対策はやはり重要になってきます。



 


日焼けした頭皮に!オススメのスカルプケア方法



ここまで紹介してきた通り、頭皮も他のお肌同様、紫外線で大きなダメージを負っています。


日焼けの予防はもちろんした方がいいですが、頭皮に日焼け止めを塗るのは難しいですし、下手に日焼け止めを塗ったりすると成分次第ではむしろ頭皮環境を悪くしてしまう可能性もあります。


また、紫外線は散乱してあらゆる方向から皮膚に届いてしまうため、予防しても防ぎきれないことが多く、夏などの特に紫外線が厳しい季節は適切なケアをしてあげることが大切です。




まずは安全な日焼け対策を

世の中には髪や頭に使える日焼け止めスプレーなども存在しますが、商品によってはUVカット効果の恩恵よりも成分の頭皮への負担の方が大きくなる可能性もあるため、あまりオススメしていません。

汗をかくたび、日に何度も塗布する必要もあることから、やはり負担の方が大きくなってしまうことが懸念されます。


ここではそういったものよりも、UVカット率(紫外線遮蔽率)やUPF数値の高い帽子や日傘による日焼け対策をオススメしたいと思います。


UVカット率は99%以上(できれば100%)、UPF50+のアイテムがあると理想的です。




ダメージケアにオススメ:頭皮用美容液でマッサージしながらダメージ補修

紫外線によってダメージを負ってしまった頭皮のケアにオススメしたいのが、fairplirの「006 Scalp Essence(スカルプエッセンス)」。


頭皮用の美容液として開発したもので、毛周期の乱れや「毛包幹細胞」「色素幹細胞」が存在するバルジ領域に着目して「キャピキシル」や「オクタペプチド-2」といった成分を配合しています。


ダメージを受けてしまった頭皮環境を整えるのにぴったりのこだわりの処方です。


また、ラベンダー、ローズマリー、ユーカリの3つの精油を配合しており、夏にぴったりのスッキリとした香りと精油の効果で気になるニオイもカバーできます。



スカルプケア商品というと男性用のものが多いかと思いますが、サロンには薄毛や白髪に悩む女性のお客様も多く、そんな女性にも使っていただけるよう、fairplirのスカルプエッセンスは男女ともに心地よく使える頭皮用美容液として開発しました。


美容液ベースでオリベムも配合しているので、保湿力もとても高く、バリア機能を損なった頭皮を整えることも期待できます。



ヘッドマッサージの専門家として、マッサージをしながら使っていただくことも想定して開発していますので、塗り伸ばしやすさも抜群。

ぜひスカルプエッセンスを塗り伸ばしながら、紫外線で疲弊した頭をやさしくマッサージしてあげてください


スカルプエッセンス


ニオイケアにオススメ:頭皮のオイルクレンジング

ニオイのケアにオススメなのが、市販のオイルでできる頭皮のクレンジング。


使用するオイルは、アロマテラピーで使われるキャリアオイルの一つ、「スウィートアーモンドオイル」が、手軽に入手でき、日焼けの鎮静作用もあるのでオススメです!


食用油や他の成分が混ざったヘアオイル、クレンジングオイルなどではなく、純粋なキャリアオイルを使用してください。アロマショップなどで購入可能です。



ニオイのもとは酸化皮脂であることをお話ししましたが、酸化皮脂はアブラ汚れ


アブラ汚れはアブラで落とすのが一番効果的なので、シャンプーだけでは落ちきらないニオイのもともオイルクレンジングで落とすのがオススメです。



クレンジングの手順

  1. オイルを前頭部の頭皮につける

  2. 後頭部の頭皮にもつける

  3. 縦横にジグザグ小刻みにすりこむようにマッサージ

  4. シャンプーで2度洗い


詳しいクレンジングの方法は以前YouTubeの動画でもご紹介していますので併せてご覧ください。




ヘアケアにオススメ:脂肪酸でキューティクルのダメージ補修

キューティクルの損傷の話もしたので、紫外線でダメージを受けた髪の毛へのケア方法もご紹介します。


ここでも自身で開発した商品の紹介になりますが、「002 enrich hair serum(エンリッチヘアセラム)」を使ってキューティクルを補修するのが最もオススメのケア方法です。


ヘアケアといえば、市販のトリートメント剤を使用している方が多いと思いますが、トリートメント剤のほとんどには陽イオン界面活性剤が使用されており、陽イオン界面活性剤は髪をツルツルさらさらにコーティングしてくれる代わりに、タンパク質変性を起こすため髪や頭皮にダメージを与えてしまいます


ダメージケアをしているはずなのにまた別のダメージを増やしていては元も子もありません。



脂肪酸が減少してしまったキューティクルは、コーティングするのではなく、脂肪酸を補うことで、新たなダメージを負わずに補修すべき


エンリッチヘアセラムは、そんな考えから、菜種由来の脂肪酸「エルカ酸」をもとに開発した新発想のアウトバストリートメントです。



また、通常は脂肪酸を補ってもすぐに落ちてしまうのが問題とされますが、エンリッチヘアセラムの主成分「エルカラクトン」はドライヤーなどで熱エネルギーを与えると毛髪のアミノ基と結合するため、持続力にも自信があります


紫外線でパサついたり枝毛が増えてしまったりとダメージを受けた髪に、ぜひ使っていただきたい商品です。




 

髪悩みの原因は、心理的ストレスや使用しているヘアケア剤など多岐にわたりますが、紫外線によるダメージもその一つ。


UV-Bが強まる夏はもちろん要注意ですが、UV-Aは年中影響を与えてきますので、他の季節も油断は禁物です。

普段から適切な対策とケアを心がけて、頭皮環境を健やかに保ちましょう。


 
​監修者

​​​ヘッドスパ美容研究家/深頭筋ヘッドセラピスト 山本幸恵(やまもと・ゆきえ)


「ヒーリングヘッドセラピー Tiphareth」オーナー。15年間美容師として勤めたのち、2006年から2013年までの7年間、東京白金台にてオーナーセラピストとして日本初となるヘッドスパ専門サロンを運営。同サロンは技術力、ホスピタリティともに業界第一位と言われるまでのブランドを確立し、ヘッドスパの第一人者と称される。独自で開発した「深頭筋マッサージ™」は多くのメディアに注目され、これまでに施術をした人数は3万人を超える。現在は東京新宿区でプライベートサロンを運営。サロンワークのみならずセミナーによる施術者の育成や美容化粧品シリーズ「fairplir(フェアプリール)」の研究開発にも力を入れている。







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