CONCEPT
深頭筋マッサージ™とは
頭部の基底部の筋肉を、
しっかり捉えてもみほぐす。
一般的に頭をマッサージする時に陥りがちなのは、頭蓋骨の硬さに惑わされて指に力が入ってしまったり、「凝っている」と感じるが故に体重をかけて一生懸命ほぐそうとしてしまったりすることです。そうすると施術者の手指の関節や手首に大きな負担がかかり、関節を痛めてしまうだけでなく、相手の頭や頚椎にも負担をかけてしまいます。また、力で捉えようとするほど、比較的頭皮の表面を捉えがちなので、力んでいる割には結局筋肉の深いところは捉えられません。
頭部のマッサージで一番大切なのは、「力を押し付けることなく、筋肉だけをしっかりと捉え、相手のありのままの状態を感じ取る」ことです。
それには、最小限の体重を指先でてこに変換し、筋肉を捉えるだけの力を作り出すテクニックが必要です。
このように、深頭筋マッサージは、頭部を押したり頸椎を圧迫する ことなく、首から下へは全く負担をかけずに頭の筋肉だけを捉える特殊なマッサージなので、揉み返すことなく確実に結果へと繋がります。
我慢や忍耐などの抑圧された感情のエネルギーは、コリという形で頭部の筋肉に表れ、レコーディングされています。そのコリの状態を感じながら、優しくいたわりの気持ちを持って、でもしっかりとした圧とリズムで、まるで筋肉と対話をするような要領で開放していくのが深頭筋マッサージ™です。
頭のコリ方に、
考え方の癖が表れています。
お顔は表情筋で覆われていて、その表情筋は私たちの感情の動きと連動していますが、特に怒りや我慢などのネガティブな感情を押さえ込むときには色々なところに力が入り緊張します。もちろんこれは自律神経のはたらきなので、ストレスを感じて交感神経が優位になれば、他の体中の筋肉も同様に収縮することになりますが、お顔に至っては、歯を食いしばったり、眉間にしわを寄せたりと、直接的に決まった部位の筋肉を力ませることになります。作り笑いなど、感情と相反する表情を無理に作るときも、また同じです。
さらに、頭の筋肉は表情筋と繋がって支えているので、眉間にしわを寄せれば前頭筋が凝り固まり、食いしばることで咀嚼筋の一部である側頭筋も凝り固まるなど、頭部は心の抑圧で凝り固まる部位なのです。
すなわち、お顔を含めた頭部のコリは、「感情の抑圧」によってできる「心のコリ」とも言えます。
また、頭の状態は脳の部位ごとの様々なはたらきに影響を受けているので、筋肉ごとに、溜め込んできた抑圧のエネルギーの種類が違います。
前頭部には、思い悩んだり考え事を抱え込んでいるエネルギーによるコリ
頭頂部には、ロジカル的思考のエネルギーによるコリ
側頭部には、イライラや忍耐、頑張るエネルギーなどで出来たコリ
後頭部には、自己抑圧のエネルギーによるコリ
首の後ろ、頚椎の周りには、霊的、鬱的なエネルギーによるコリ
首のくぼみのところには、自律神経の乱れによるコリ
頭の各部のコリにはこのような人それぞれの癖が表れます。
これは大雑把なイメージですが、頭部にはその人その人の考え方の癖が表れているので、その根本の「何かを抑圧するエネルギー」にフォーカスすることがとても大切です。
山本幸恵より余談
「『深頭筋』という名前について」
「深頭筋マッサージ™」という名称は、2006年に私がヘッドスパ専門サロンを運営し始めた頃、
「先生のマッサージは、まるで頭蓋骨をほぐされているようで特別です!他のマッサージとの差別化をするために名前を考えたほうがいいと思います!」
とスタッフから言われたことがきっかけで考え出しました。すでに技術はあったのですが、それまでは名無しだったのです。
ちなみに「深頭筋」という言葉は、「漢字が良いのでは」というスタッフの意見を元に、自分のマッサージから連想される漢字をいくつか並べ、その中から組み合わせて作り出した造語です。
よく「深頭筋」という部位を指している名称と間違われますが、そうではなく、「頭の筋肉に深くアプローチするマッサージ」というイメージを表現した言葉です。
メディアなどで紹介する機会が増えたために商標登録した(※現在は登録の存続期間が終了しています)オリジナル名称です。
※「深頭筋マッサージ™」は山本幸恵オリジナルの技術であり、他の同じ表記のいかなるマッサージとも関係ありません。