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  • 執筆者の写真山本幸恵

薄毛はどうして起こる?発毛・脱毛のメカニズムと自分でできる頭皮ケア



日本人のおよそ3人に1人が薄毛に悩みや不安を感じている現代。


「髪はお顔の額縁」とも言うくらい、髪の状態はお顔やその人自身の印象に強く影響しますから、不安に感じる方や悩まれる方が多いのは当然のことだと思います。



しかし、悩む方が多い一方で、毛髪がどのようにして生え、抜けていくのか、どうして薄毛になってしまうのか、知らない方も多いのではないでしょうか?



夏の頭皮ケアの重要性


今回は、そんな「発毛」と「脱毛(薄毛)」についての基礎的な知識と、薄毛予防のために自分でできる頭皮ケアを紹介します!


 




 


正常な発毛のサイクルとは?



まずは毛髪の構造を確認しましょう!

私たちの髪の毛の一本一本は、下の図のような構造になっています。


毛髪の構造

このうち、今回の発毛・脱毛の話に深く関わりがあるのは、「毛母細胞」「毛乳頭」と『バルジ領域』に存在する「毛包幹細胞」「色素幹細胞」。



それぞれを簡単に説明すると、

  • 「毛母細胞」:毛乳頭や血液から栄養や酸素を受け取り、細胞分裂を繰り返すことで毛髪を形成する。

  • 「毛乳頭」:毛母細胞(毛髪)へ栄養分を供給しつつ、毛母細胞に発毛や脱毛を指令

  • 「毛包幹細胞」:毛母細胞のもととなる幹細胞。(=発毛の源)

  • 「色素幹細胞」:毛を黒くする色素細胞(メラノサイト)のもととなる幹細胞。(=黒髪の源)

といった役割を担っています。




正常なときの毛周期

髪の毛は通常、毎月およそ1cmずつ伸びていき、5年前後で成長が終わり抜け落ち、しばらく休んだ後にまた新たな毛を生やす、というサイクルを繰り返しています。


このサイクルを「毛周期(ヘアサイクル)」と呼びますが、まずは、この毛周期が正常なとき、私たちの毛根ではどんなことが起きているのかを解説します!



正常なときの毛周期


正常な毛周期というのは、5~6年続く「成長期」と2~3週間程度の「退行期」、そして2~4カ月間の「休止期」の3つの期で構成されたサイクルを繰り返し続けているものです。



「成長期」の初期は、バルジ領域の幹細胞が分裂した細胞が毛乳頭へ運ばれることで、発毛の指令が出され、毛母細胞が分裂・増殖を繰り返し、毛が成長していきます。そしてそのまま、毛乳頭が毛母細胞へ栄養分を供給し続けることで、5年ほどかけて毛が長く太くなります。


その後「退行期」に入るとその成長が止まり、「休止期」では自然にゆっくりと毛髪が抜け落ちていきます。



毛髪はこうして、生えては抜けるのを繰り返しているため、どんな人でも毎日約40~70本は髪が抜けています。



 


代表的な脱毛症とそのメカニズム



脱毛症が起きているときの毛周期

それでは、異常な脱毛が起きて、いわゆる脱毛症になってしまっているとき、毛周期はどうなっているのでしょうか?



異常な脱毛をしているときの毛周期


先ほど説明した「正常なときの毛周期」の「成長期」は5~6年あったのに対し、脱毛症が起きているとき、その「成長期」は数ヶ月~1年程度にまで短縮されてしまいます。



こうして成長期が短くなると、毛周期自体のサイクルが早まるため、休止期が巡ってくるのが早くなり、結果的に抜け毛の量が増えることになります。


正常時と比べると、相対的に退行期や休止期の毛髪の割合が増加するため、毛の密度も低下します。



また、毛髪は「成長期」に、時間に応じて長さや太さを得て成長していくため、その期間が短いということは、短く細いままの毛で成長が止まってしまうということ。


そうなると、まだ抜けずに生えている毛もミニチュア化してしまい、薄毛になってしまいます。



薄毛を気にする男性


こうした「成長期」の短縮(=毛周期の乱れ)は、さまざまな事象の影響で起こります。


ここからは、「男性型脱毛症」と「女性型脱毛症」「円形脱毛症」の3つの脱毛症について、「成長期」が短縮されてしまうそれぞれの原因・メカニズムを紹介します。




男性型脱毛症(AGA)のメカニズムと原因

数ある脱毛症の中でも最も多くの人が悩まされている「男性型脱毛症(AGA=Androgenetic Alopecia」。


前頭部の生え際や頭頂部から進行するのが特徴で、主に男性ホルモンの影響で発症します。まずはその具体的なメカニズムを見てみましょう。



AGAのメカニズム


ヒトの身体には、男女問わず男性ホルモンと女性ホルモンが存在していますが、特に思春期以降の男性は、男性ホルモン「テストステロン」の分泌が増加します。


このテストステロンが、前頭部等に存在する「5αリダクターゼ」という還元酵素と結びつくことで、毛髪にとっての悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されます。



そして、さらにこのDHTが毛根周辺の男性ホルモンレセプターと結合することで、脱毛因子「TGF-β」から同じく脱毛因子「FGF-5」を経て「成長期を終えて退行期へ移行しろ」というシグナルが発信されてしまうのです。



「男性型脱毛症(AGA)」は、「5αリダクターゼの活性度」が高い人、「男性ホルモンレセプターの感受性」が高い人ほど発症しやすく、これらの特性は遺伝*で引き継がれます。


*「5αリダクターゼの活性度」は父母のうち高い方を受け継ぎやすく、「男性ホルモンレセプター」の感受性はX染色体の異常であるため母方から遺伝しやすくなっています。



また、男性ホルモンによる影響の他にも、

  • 心的ストレス

  • 血行不良

  • 頭皮の汚れ

  • 紫外線

などによる、栄養不足や炎症も脱毛症の原因となります。




女性型脱毛症(FAGA・FPHL)の原因

薄毛は男性に多く見られる症状ですが、最近では女性の薄毛も増加しています。


女性型脱毛症は、AGAの女性版として「FAGA(Female Androgenetic Alopecia)」と呼ばれてきましたが、最近では、AGAとは類似性のあまりない女性特有の脱毛症状があることから「FPHL(Female Pattern Hair Loss)」とも呼ばれています。



男性の脱毛症が局所的であるのに対し、女性は全体が均一に薄くなっていくことが多いという特徴があります。


また、女性型脱毛症は脱毛が進行するにつれ、毛周期の「成長期」が短縮するだけでなく、「休止期」が長期化するともいわれています。



原因としては、

  • 加齢による女性ホルモンの減少

  • ダイエット等による栄養不足

  • 心的ストレス

  • 自律神経の乱れ

  • 血行不良

  • 過剰な洗髪

  • ヘアケア剤等による炎症

などが考えられ、これらの影響で毛周期が乱れることで症状が出ます。



「FAGA」はAGAと同じメカニズムで悪玉男性ホルモンが生まれることによって脱毛が発令され、女性の場合は「5αリダクターゼ」が頭部全体に存在するため全体的に薄毛になる、とも考えられていますが、女性型脱毛症は男性型脱毛症と比べ、詳しいメカニズムは未だわかっていない部分が多いのが現状です。



FAGAの原因


円形脱毛症の原因

もう一つ、脱毛症といえば「円形脱毛症」が思い浮かぶ方も多いと思うので少し言及したいと思います。



円形脱毛症の原因にはさまざまな説がありますが、これまでの「男性型脱毛症」や「女性型脱毛症」とは異なり、自己免疫疾患とする考え方が最も有力とされています。


私たちの持つリンパ球が、毛根の毛母細胞や毛乳頭細胞を異物とみなして攻撃してしまうのです。



この他にも、

  • 精神的ストレス

  • 産後の急激な女性ホルモンの減少

  • アトピー性疾患との関連

などが原因と考えられています。



*脱毛症には、今回紹介した「男性型脱毛症」「女性型脱毛症」「円形脱毛症」以外にも、「牽引性脱毛症」や「分娩後脱毛症」、頭皮トラブルやケガによるものなどさまざまな原因が存在します。



 


自分でできる薄毛予防のための頭皮ケア



簡単ヘッドマッサージで血行促進

脱毛症の原因の中で、最も簡単に対策できるのが「血行不良」。


頭部の血行不良は、薄毛だけでなく、お顔のくすみなど美容面でも放っておいて良いことは何もないので、ぜひケアしてほしいところです。



頭部の血行促進ならヘッドマッサージが一番!


ということで、YouTubeでご紹介している動画の中から一番簡単にできるヘッドマッサージのメソッドをご紹介します。





こちらのメソッドではお顔も含めた頭部全体を3分間でマッサージできるようになっているので、頭部全体の血行促進のために気軽に取り入れやすいのではないでしょうか!


朝にオススメのメソッドとして紹介していますが、お仕事の合間や入浴中など、どの時間帯にやっていただいても大丈夫なので、ぜひお試しください。



fairplir 006 Scalp Essence


また、すでに薄毛を気にされている方は、ヘッドマッサージの際に私が開発したfairplirの「006 Scalp Essence」をお使いいただくのもオススメです。


スカルプエッセンスは、毛周期の乱れをケアすることに特化した頭皮用美容液で、「5αリダクターゼ」にアプローチする『キャピキシル』と「バルジ領域」にアプローチする『オクタペプチド-2』という成分を配合しています。


紫外線によるダメージへのケアにもなる自信作。毎日のケアにぜひ取り入れていただきたいアイテムです!




日常の中で気をつけたいこと

そのほかにも、下のリストのように生活習慣を見直すことも薄毛予防に繋がります。


  • ストレスを発散する

  • 睡眠時間をしっかり確保する

  • 適度な運動で血行促進

  • 栄養バランスのとれた食事を心がける

  • 過度に紫外線を浴びない

  • シャンプーやトリートメントはしっかり洗い流す

  • カチオン界面活性剤不使用のヘアケア剤を使う


ヘッドスパ美容研究家の立場からは、「カチオン界面活性剤不使用のヘアケア剤を使う」こと、それが難しければ「シャンプーやトリートメントはしっかり洗い流す」ことを徹底してほしいと思います。



成分例や詳しい話はこちらのコラムでご説明しておりますが、シャンプーやトリートメントに含まれる「カチオン界面活性剤(陽イオン界面活性剤)」が残留すると、だんだんとダメージが蓄積し、髪質の劣化や薄毛に繋がります。





 


今回は自分でできるケアをご紹介しましたが、深刻な脱毛症の場合は専門の病院にかかって治療を受けた方がいいことも多いので「自分で治せるんだ」と誤解のないようお願いいたします!


ただ、自分で取り入れたり見直したりすることで薄毛を予防できる部分は確かにあると思いますので、ヘッドマッサージやヘアケア剤の見直しで自信の持てるヘアスタイルを維持したいですね。



まずは正しい知識を持っておくことが正しいケアを選択することに繋がります。

ぜひ他のコラムもあわせてチェックしてみてくださいね!



 
​監修者

​​​ヘッドスパ美容研究家/深頭筋ヘッドセラピスト 山本幸恵(やまもと・ゆきえ)


「ヒーリングヘッドセラピー Tiphareth」オーナー。15年間美容師として勤めたのち、2006年より東京白金台にて日本初となるオーナーズヘッドスパ専門サロンを開業・運営。同サロンは技術力、ホスピタリティともに業界第一位と言われるまでのブランドを確立し、ヘッドスパの第一人者として業界を牽引。独自で開発した「深頭筋マッサージ™」は多くのメディアに注目され、これまでに施術をした人数は3万人を超える。現在は東京新宿区でプライベートサロン「Tiphareth」を運営。サロンワークのみならずセミナーによる施術者の育成や美容化粧品シリーズ「fairplir(フェアプリール)」の研究開発にも力を入れている。



山本幸恵




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