髪と頭皮の健康を第一に考えたヘアケア商品の選び方


みなさんは、シャンプーやトリートメントをどういった基準で選んでいますか?

お使いのシャンプー・トリートメントの成分表をご覧になったことはありますか?





20代で美容師として頭に携わるようになった私は、今はヘッドセラピストや美容研究家という仕事に形を変えてこそいますが、もうかれこれ30年以上頭髪と向き合い続けています。


シャンプー剤の開発を始めたきっかけとしてもお話ししていることですが、美容師時代、人にシャンプーを施すということを続けている中で、シャンプー剤やトリートメント剤によって手が荒れていくことにストレスと疑問を感じていました。



頭皮や髪も手の皮膚と同じタンパク質でできているのに、手が荒れるようなもので頭を洗っていていいの?



と感じていたのです。





そんな中で、まだ20代の私は「シャンプー剤・トリートメント剤って何でできているの?」ということに興味を持ち、成分について勉強を始めました。


その結果、シャンプー剤やトリートメント剤というのは当然頭皮や髪をキレイにするように作られている一方で、その目的ではない部分で様々な成分が頭皮や髪に負担をかけていることがわかるようになってきました。

毎日1~2回程度のシャンプーではすぐに手や頭皮、髪が荒れることはあまりないため、なかなか気づかないものですが、このダメージは日々蓄積し、10年20年越しで頭皮や髪に不調として現れます


白髪や薄毛、切れ毛、ごわつき、頭皮のニオイ、かゆみ etc...



もちろん加齢も原因の一つではありますが、頭皮や髪にとって正しいヘアケア商品選びをしてあげれば、これらの悩みはかなり減らせると私は考えています。



良かれと思って選んでいるヘアケア商品が、知らないうちに頭皮や髪を悪くしていたら、それはすごく残念なことだと思いますし、正しい知識をつけた上で選び方だったり使い方だったりを考え直すことが美容において一番大切なことだと思います。



そこで今回は、「どのような成分がどのような害を与えてしまうのか」ということをわかりやすくお伝えできるようにコラムにしてみました。


今お使いのヘアケア商品の成分表を見ながら、ぜひ最後までお読みいただけたら嬉しいです


 

  1. シャンプー剤・トリートメント剤の成分構成

  2. どんな成分がよくないの?


 

また、YouTubeチャンネル内でも同テーマのお話をさせていただいたこともあるので、動画の方が見やすいという方はそちらもチェックしてみてください!




 


シャンプー剤・トリートメント剤の成分構成



毎日使っているシャンプー剤やトリートメント剤などのヘアケア商品、中身がどのような成分で構成されているかご存知でしょうか?


具体的な成分のお話に入る前に、まずはそこをご説明しておきたいと思います。







まず、シャンプー剤もトリートメント剤も、基本的に大半を占めているのは水で、シャンプー剤では70~80%程度、トリートメント剤では50~70%程度が水でできています。これは私が開発したシャンプーも同じです。


そしてシャンプー剤なら、そこに洗浄剤としての界面活性剤が20~30%程度、起泡剤や指通りをよくするための感触向上剤としての界面活性剤が5%程度、さらに有効成分が1%程度入っています。


トリートメント剤であれば、とろんとした質感を出すための乳化剤が10~20%、髪をツルツルさらさらにする感触向上剤としての界面活性剤が5%、そして有効成分が10%程度入っています。



世の中には様々な商品があるので一例にはなってしまいますが、かなり多くの商品がこのような構成になっていると思いますので参考にしてみてください。



 


どんな成分がよくないの?



ではそのような構成の中で、どういった成分が髪や頭皮に悪影響を与えるのでしょうか?


その答えは、洗浄剤や「コーティング剤」とも呼ばれる感触向上剤として配合されている「界面活性剤」。


コーティング剤として配合される界面活性剤は、「陽イオン界面活性剤」(水中でプラスのイオンに電離する界面活性剤※)が多く、マイナスに帯電している私たちの毛髪に強く吸着します。


※詳しくは界面活性剤について詳しいコラムを後日掲載予定です。


その性質ゆえに、もちろん髪の仕上がりなども持続しますが、一方でよくない影響があればそれもずっと受け続けてしまうのが、陽イオン界面活性剤のよくないポイントです。



この「陽イオン界面活性剤」にもいろいろと種類があるので、具体的にどのような成分がどういった影響を及ぼすのかを、わかりやすく3つに分類して、詳しく説明していきたいと思います。




陽イオン界面活性剤の分類①:第四級アンモニウム塩

​成分例

主な配合目的

​ベヘントリモニウムクロリド

​帯電防止、髪のダメージ部に吸着し疎水性を改善

​セトリモニウムプロミド

​帯電防止、指通り・櫛通りの改善

ステアルトリモニウムクロリド

​帯電防止、髪のダメージ部に吸着し疎水性を改善

ジステアリルジモニウムクロリド

​帯電防止、乳化

​ベヘントリモニウムメトサルフェート

毛髪のまとまりを向上させる、指通り・櫛通りの改善

​クオタニウム-18

​帯電防止、カラーリングの保護

ポリクオタニウム-51(カチオン性ポリマー)

保湿、帯電防止、水分量の増加、毛髪保護

トリートメントやヘアマスク、ヘアオイルなど、仕上げに使うヘアケア商品に配合されていることが多い「第四級アンモニウム塩」型の陽イオン界面活性剤。一部はシャンプー剤にも使われています。


○○クロリド」や「○○プロミド」といった名称が多く、主に帯電防止を目的として配合されます。

また、「ポリクオタニウム-数字」で表された成分はすべてカチオン性ポリマーといい、第四級アンモニウム塩を含む陽イオン界面活性剤です。



この「第四級アンモニウム塩」は、残留性が非常に強く、また、タンパク質変性の作用も強いのが問題です。


静電気的に吸着することにより帯電防止効果を得ているのですが、その一方で、水などで洗い流しても簡単には落ちず、刺激も持続することになります。


界面活性剤の中でも陽イオン界面活性剤は皮膚や粘膜への刺激性が強いと言われますが、その中でも「第四級アンモニウム塩」は殺菌などに使われることもあるほど強力な毒性・刺激性(タンパク質変性作用)を持ちます。


髪や皮膚もタンパク質でできているため、変性作用の強い成分が残留し続けると、少しずつダメージを受けることになり、だんだんと髪質は劣化し、薄毛や抜け毛などの症状に繋がります。




陽イオン界面活性剤の分類②:カチオン化セルロース

​成分例

主な配合目的

ポリクオタニウム-10

毛髪への柔軟効果、泡弾力・粘性の向上

「カチオン化セルロース」とは、植物の細胞壁や繊維の主成分である「セルロース」の一部をカチオン(陽イオン)化して作られた成分。(※カチオン性ポリマーの一種)


洗浄成分として含まれる陰イオン界面活性剤と一緒に配合しても洗浄能力を阻害しないため、シャンプー(特にリンスインシャンプー)にも配合される陽イオン界面活性剤です。



セルロースはセロハンテープの原材料としても知られますが、このカチオン化セルロースが残留した状態が長く続くと、まさに経年劣化したセロハンテープのようなダメージが現れてきます。


髪は繊維化して藁のような感じになってしまったり、ポロポロと折れやすくなったりして、ゴワつき折れ毛・切れ毛などのお悩みが出てきます。


そして頭皮も累積性皮膚炎といわれるような炎症を起こします。毛根が炎症を起こしてしまうため、10年、20年と使い続けると、薄毛や抜け毛、ハリ・コシのない髪、細毛など様々な髪悩みに繋がってしまうのです。




陽イオン界面活性剤の分類③:第三級アミン塩

​成分例

主な配合目的

ステアラミドプロピルジメチルアミン

​帯電防止、サラサラ感・ボリューム感の付与

ベヘナミドプロピルジメチルアミン

​帯電防止、指通り・櫛通りの改善、しっとり感の付与

PPG-1/PEG-1ステアラミン

​帯電防止、指通り・櫛通りの改善、柔軟効果

これらも多くのトリートメント、シャンプーに配合されています。


「第三級アミン塩」は、第四級アンモニウム塩の陽イオン界面活性剤と比べると若干刺激が弱いと言われますが、それでも残留性は強いため、長年の使用でこれまでに紹介したようなダメージが頭皮や髪に出てきます。


また、第四級アンモニウム塩よりは弱いとはいえ、界面活性剤の中では陽イオン界面活性剤が最も刺激性が強いため、やはり注意が必要です。



 


髪を美しく演出してくれるコーティング剤ですが、その多くは自分の本来の髪を少しずつ犠牲にしてしまっているのが現状です。


上記の成分を使っていても「微量だから低刺激」と言われていることもありますが、実際はその微量の刺激が長い年月を経て大きなダメージを与えています



歳を重ねてもずっと自分の髪に自信を持っていたいなら、今から、できるだけ本当に刺激のないものを選んでいくことが重要です。

今お悩みを抱えている方も、毎日使うヘアケア商品を見直すことで改善に繋がるかもしれません。



fairplirの「Athena serum Shampoo」や「enrich hair serum」などのヘアケア商品は、上記のような成分は一切使わずに開発していますし、世の中には他にもそういった製品があるかもしれませんので、ぜひご自身に合ったものを探してみてください。



また、今回は「コーティング剤」として配合されることが多く、刺激性も特に強い「陽イオン界面活性剤」にフォーカスしてお話ししましたが、「洗浄剤」として配合される界面活性剤の中にも刺激性や悪影響のあるものはたくさんあります


こちらはYouTube動画の後半で一部紹介しておりますので、興味を持っていただけた方はぜひそちらもご確認ください!



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