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  • 執筆者の写真山本幸恵

保湿の味方の天然成分!「ミツロウ」と「シアバター」を深掘り解説!



お肌の乾燥は、冬になると誰しも多かれ少なかれ気になりますよね。

毎年冬本番が近づくにつれ、ありがたいことに、fairplirの保湿担当筆頭の「005 moist rich balm(モイストリッチバーム)」が非常に人気を博しています。


というわけで、今回は、前回のコラムに引き続き「保湿」にまつわるお話として、モイストリッチバームの原料でもある「ミツロウ」と「シアバター」にフォーカスして解説をしていこうと思います!



ミツロウとシアバターを深掘り解説!


「ミツロウ」と「シアバター」はどちらも天然由来の保湿成分ですが、それぞれどんな特徴があるのでしょうか?



 



 


ミツロウについて深掘り解説!



そもそもミツロウって何?


「ミツロウ」とは、ミツバチがあの六角形の巣を作る材料として、働き蜂の腹部から分泌する動物ロウ(蝋)のことで、巣からハチミツをとったあと、湯煎したり熱や圧力を加えたりすることで採取できます。


「ビーズワックス」や「ビーワックス」などと呼ばれることもありますね。



動物性の「ワックス」の一種なので、常温でも液体の「オイル」とは異なり、常温では固体ですが、熱を加えるとやわらかくなり液体になる性質をもちます。



そんなミツロウには、優れた「抗菌作用」と「保湿作用」があるとされています。


というのも、ミツロウはミツバチが巣を守るために分泌しているものなので、外敵から巣を守るために植物から採取してきた「フラボノイド」という抗菌物質が混ざっており、また、巣を保護するために保護バリアを作る性質をもっているのです。



こうしてミツバチが巣を守るために獲得した機能が、私たちヒトのお肌にとっても非常に有効に働くのがおもしろいですよね。




ミツロウとハチの巣



ミツロウが使われてきた歴史


ミツロウは、その優れた抗菌作用を活用し、紀元前4200年頃にエジプトでミイラの保存に使われていたという記録が残っているほど、ヒトが利用してきた歴史の長い素材です。


そして紀元前100年頃からはろうそくの原料として使われはじめ、キリスト教の教会で灯すために需要が急増したんだそうです。


その後、通貨として使われた時期もあったといわれており、安定して養蜂ができるようになる前のミツロウがいかに貴重だったかわかります。



今ではクレヨンや食品保存用のラップ、化粧品などさまざまな用途で私たちの生活に活かされています。




ミツロウをスキンケアに使うメリット


ミツロウを構成する成分の比率は、およそ


  • ワックスエステル:約70%

  • 脂肪酸:約15%

  • アルコール:約1%

  • 炭化水素:約10%


とされ、大部分を「ワックスエステル」が占めています。




ヒトの皮脂の組成

※皮脂の組成比率は個人差・環境差があるためざっくりとした数字でグラフ化しています



ヒトの皮脂の組成は上の画像の左図のような比率になっており、「ワックスエステル」はその主成分のひとつ。


ミツロウはこのヒトの皮脂を構成する成分のひとつでもある「ワックスエステル」でできているため、ヒトの皮脂に近く、お肌に大変なじみやすくて、保湿力に優れています。



お肌の乾燥対策には、ヒトの皮脂に近い成分を補ってあげることが大切なので、ミツロウはスキンケア化粧品に配合するのにぴったりの素材なのです!


※皮脂に近い成分がオススメである理由「常在菌との共存」についての解説は、「美肌づくりのための『常在菌』との正しい付き合い方」をご覧ください!



ほかにも、肌や唇をやわらかくするエモリエント作用にも優れていたり、含有しているβ-カロテンには抗酸化作用があり、さらにビタミンAに変換されることで皮膚を健康な状態に保つ手助けをしてくれたりと、お肌にとって嬉しい性質を兼ね備えています。





 


シアバターについて深掘り解説!



シアバターって何?ミツロウとの共通点・相違点は?


「シアバター」とは、西アフリカから中央アフリカに生息するアカテツ科のシアの木(シアバターノキ)の種子から採れる植物性油脂。ガーナ、ブルキナファソ、ナイジェリアなどで生産されています。


常温で固体であるため、油脂の中でも細かくは「バター(脂肪)」に分類されます。


ミツロウが「動物性」の「ワックス」であるのに対し、シアバターは「植物性」の「バター」であるところは違いますが、どちらも天然由来の成分であるところは共通点といえます。



また、ミツロウの融点が62~65℃とされる一方で、シアバターは23~45℃程度なので、ヒトの体温で溶ける性質をもち、よりいっそう簡単に肌になじむという点が特徴的です。



その保湿効果は「保湿の王様」と称されるほどで、肌表面を覆って水分蒸散を防ぎ、肌をやわらかくしてくれる効果が期待できます。




シアバター



シアバターが使われてきた歴史


シアバターの歴史はあまり詳しくはわかっておらず、最も古いもので14世紀のイスラムの旅行家イブン・バットゥータの旅行記に、原産諸国の住民が使用していたとの記載があるとされています。


しかし、現地への根ざし方を見れば、記録に残るよりもずっと昔から、傷や火傷、筋肉痛の治療薬として、また、熱帯地域の過酷な乾燥や紫外線から肌や髪を守るために使われてきたのではないかと考えられます。


シアバターは、ほかにも食用や燃料、建築塗料としても使われており、アフリカの人々の暮らしを力強く支えている存在です。



1980年代には大手化粧品会社ロクシタンがシアバターの取り扱いを始め、今では天然由来の優れた保湿成分として世界中に広まっています。




シアバターをスキンケアに使うメリット


シアバターはほとんど脂肪酸で構成されており、その脂肪酸組成は


  • オレイン酸:約47%

  • ステアリン酸:約41%

  • リノール酸:約6%

  • パルミチン酸:約4%

  • アラキジン酸:約2%


このような比率になっています。


大部分を占めている「オレイン酸」と「ステアリン酸」は酸化安定性に優れているため、シアバターは他の油脂と比べて酸化しにくいという長所を持っています。




ヒトの皮脂の組成

※皮脂の組成比率は個人差・環境差があるためざっくりとした数字でグラフ化しています



また、再度こちらの図を見ていただきたいのですが、これらの脂肪酸はヒトの皮脂に含まれる脂肪酸と似た組成になっているため、ミツロウ同様、皮脂に近い保湿剤として活躍してくれます。


※皮脂に近い成分がオススメである理由「常在菌との共存」についての解説は、「美肌づくりのための『常在菌』との正しい付き合い方」をご覧ください!



さらに、ビタミンEを含むため、肌荒れの原因となる過酸化脂質の発生も防いでくれます


アフリカでは生まれたばかりの赤ちゃんのケアに使われるほど、安全で優しい成分です。



 


今回は「保湿」にまつわるお話として、fairplirの「005 moist rich balm(モイストリッチバーム)」の主成分でもある「ミツロウ」と「シアバター」について解説しました!



モイストリッチバームは、ミツロウとシアバターのほかにもオリベムや植物オイルをふんだんに配合することで「ヒトの皮脂」を目指して作った高保湿バーム。


ワックスエステル(ミツロウ)と脂肪酸(シアバターとオリベム)、トリグリセリド(植物オイルなど)がバランスよく調合されていて、感動的な肌なじみを実現しています!



これ1つで全身保湿できて、容量的にもかなり長持ちするので、もし冬の厳しい乾燥にお困りの方がいらっしゃいましたらぜひお試しください!



 
​監修者

​​​ヘッドスパ美容研究家/深頭筋ヘッドセラピスト 山本幸恵(やまもと・ゆきえ)


「ヒーリングヘッドセラピー Tiphareth」オーナー。15年間美容師として勤めたのち、2006年より東京白金台にて日本初となるオーナーズヘッドスパ専門サロンを開業・運営。同サロンは技術力、ホスピタリティともに業界第一位と言われるまでのブランドを確立し、ヘッドスパの第一人者として業界を牽引。独自で開発した「深頭筋マッサージ™」は多くのメディアに注目され、これまでに施術をした人数は3万人を超える。現在は東京新宿区でプライベートサロン「Tiphareth」を運営。サロンワークのみならずセミナーによる施術者の育成や美容化粧品シリーズ「fairplir(フェアプリール)」の研究開発にも力を入れている。



山本幸恵




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