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  • 執筆者の写真山本幸恵

美を支えるアロマの力!fairplirに配合した精油をご紹介


今では「アロマテラピー」といえば知らない方はほとんどいないくらい、植物の香りが「癒し」をはじめとしたさまざまな力を有していることを皆さんご存知かと思います。


植物の香り成分の集合体である「精油(エッセンシャルオイル)」は、植物の種類ごとに、強壮作用や抗菌作用、鎮静作用、保湿作用など、数多くの心身へ働きかける作用を持っています。


これらの作用は、植物の香り成分が、植物自身を害虫や病気から守ったりするために作り蓄えられたものだからこそ得られるものです。



精油(エッセンシャルオイル)の効能


fairplirシリーズでは、配合する精油のバランスを考える際、もちろん使用時に香りそのものが心地よく癒されるものであるようにも心がけていますが、精油それぞれが持つ作用・効能を考えて、商品の目的に寄り添ってくれるものを選ぶようにしています。


今月のコラムでは、fairplirシリーズのそれぞれの製品に配合している精油について、どんな作用を持っているのかご紹介したいと思います。



 



 


1.製品と配合している精油の一覧



fairplirシリーズでは、製品ごとに試作を重ねて配合する精油を決めています。


濃縮美容液であるGF-コンセントレートだけは香りづけをしていませんが、他の製品はラベンダーを中心に、下の表のように配合しています。


​fairplirシリーズ

​配合している精油(配合量順)

​ラベンダー / ベルガモット / イランイラン

​ラベンダー / ベルガモット / イランイラン

​不使用

​ラベンダー / ゼラニウム

​ラベンダー / ベルガモット / ローマンカモミール / ジャーマンカモミール

​ラベンダー / ローズマリー / ユーカリ

ローズマリー

ティーツリー / ラベンダー


精油は単体でもよい香りのものが多いですが、うまく足し算をしてあげるとさらに心地よい香りを作り出すことができます



先にもお伝えした通り、作用・効能も含めて考えてはいますが、fairplirシリーズはお顔まわりで使う製品が多いので、香り自体の心地よさはとても重要


たとえばアテナセラムシャンプーとエンリッチヘアセラムの精油のブレンドは、ラベンダーとイランイランの深いリラックス感のある香りに、柑橘系のベルガモットのさっぱりした香りを足すことで、爽やかでありながら落ち着く、バスタイムに適した香りに仕上げています。



よくも悪くも植物そのもののもつ香り成分なので、ブレンドのバランス次第では青臭い印象になってしまったり、あまりよい香りと感じられないものになってしまったりもするのが、配合する精油を考える際の難しくも楽しいところです。



 


2.精油ごとの特徴・効能と選んだ理由



それでは、シリーズ製品に配合している精油の特徴・効能を一つ一つご紹介しながら、選んだ理由を簡単にご説明していきたいと思います。



ラベンダー精油(表示名称:ラベンダー油)

ラベンダー精油

精油は本来希釈して使用するものですが、ティーツリーとともに例外的に原液でも肌につけることができる*ほどやさしいのがラベンダーの精油です。


*ティーツリーとラベンダーは原液が肌に触れても問題ないとされていますが基本的には希釈して使用してください。


フルーティでさわやかなフローラル感のある香りが特徴的です。

心を鎮める鎮静効果や自律神経のバランスを整える作用に優れているため、香りから得られるリラックス効果は絶大。


血行を促進する効果もあり、抗菌作用なども有しているため、髪や頭皮のために使ってあげたい精油の一つです。



細胞の活性化作用や抗炎症作用が高く、傷あとを治す作用も有しているとされ、皮膚炎の手当てや火傷の応急処置にも使用されます。

特にフィリングセラムやモイストリッチバームなどのスキンケア製品には、これらの作用を買ってラベンダーを配合しています。



脱毛の予防や髪の強壮の作用にも優れており、抗菌や防臭・消臭効果で気になる頭皮のニオイもカバーしてくれるため、スカルプエッセンスにも配合。


また、抗菌、抗真菌、抗ウイルス作用にも優れるためお顔を清潔に保つのにもぴったりで、セラムフェイスウォッシュにも使用しています。



お肌にやさしく、かなり万能な精油なので、シリーズの香りづけの根幹を担ってくれています。




ベルガモット精油(表示名称:ベルガモット果実油)

ベルガモット精油

紅茶のアールグレイの香りづけとして有名なベルガモット。

ミカン科の植物なので柑橘系のさわやかでグリーンな香りを有しています。


怒りや不安、ストレスといった負の感情を癒し、ゆったりとした気持ちへ導いてくれるのでバスタイムにぴったりです。

睡眠の質が向上する可能性が示唆されたという研究結果もあります。



髪をしなやかに保ち、扱いやすくする効果もあるといわれており、アテナセラムシャンプーやエンリッチヘアセラムにぴったりの精油です。


また、抗菌、抗炎症、創傷治癒作用に優れており、ニキビの改善を手助けしてくれるため、モイストリッチバームにも配合しています。




イランイラン精油(表示名称:イランイラン花油)

イランイラン精油

「花の中の花」を意味する名前を持つイランイランは、華やかで甘いフローラルな香り


頭皮を刺激して健やかにする効果があったり、髪の成長促進や脱毛予防にも使われたりと、毛髪や頭皮に関する効能がいくつもあるため、アテナセラムシャンプーとエンリッチヘアセラムに使用しています。



皮脂バランス調整の作用にも優れているため、乾燥肌の方にも脂性肌の方にもおすすめの精油です。


また、抗うつ作用、鎮静作用などのメンタルへの作用や、消炎作用、殺菌消毒作用なども有しています。




ゼラニウム精油(表示名称:ニオイテンジクアオイ油)

ゼラニウム精油

ローズオキサイドという成分を含み、バラのようなリッチな香りが特徴の精油。


肌をやわらかくし、うるおいを与える効果があり、美容液の保湿効果をサポートしてくれるため、フィリングセラムに配合しました。


また、皮脂バランス調整作用にも優れ、抗炎症作用や血行促進作用も有しているためスキンケアにはもってこいの精油です。



ゼラニウム精油の香りで唾液中の女性ホルモン濃度が有意に上昇したという報告もあり、女性特有の悩みにもアプローチしてくれます。




ローマンカモミール精油(表示名称:ローマカミツレ花油)

ローマンカモミール精油

「植物のお医者さん」とも呼ばれ、古代エジプトでは治療薬としても用いられてきた精油。


作用が穏やかで、子どもにも安心して使用できる精油です。



炎症や肌荒れを抑え、お肌を落ち着かせることができ、抗アレルギー作用や鎮痒作用にも優れます。

また、保湿作用もあるため、バームの保湿効果をサポートしてくれます。


ローマンカモミール精油によってヒト細胞のコラーゲンの産生量が増加したという報告も。


香りは甘く、ほのかにリンゴのようなフルーティな香りです。




ジャーマンカモミール精油(表示名称:カミツレ花油)

ジャーマンカモミール精油

同じ「カモミール」でも、ローマンカモミールは多年草、ジャーマンカモミールは一年草で、成分も効能も異なる、違う種類の植物です。


ハーブティーでなじみがあるのはこちらのジャーマンカモミールで、ハーブティーにするとこちらもリンゴのような香りがしますが、精油になるともっとグリーンな香りになるのが特徴です。



ジャーマンカモミールに含まれるカマズレンという成分の効果で、抗炎症作用や上皮形成作用、かゆみを止める作用を有しています。

また、カマズレンは抗酸化作用にも優れています。


保湿作用もあるため、かゆみを伴う乾燥肌をはじめ、さまざまなトラブル肌のケアに最適なので、ローマンカモミールとあわせてモイストリッチバームに配合しました。




ローズマリー精油(表示名称:ローズマリー葉油)

ローズマリー精油

ローズマリー精油は頭皮の不調改善に特に優れた精油として、スカルプエッセンスに使用しています。


頭皮を刺激して血行を促進するほか、抜け毛の防止、フケの防止、育毛促進、白髪の防止など、さまざまな作用を有しています。


清涼感のある香りを持つので、皮脂でべたつき、酸化して臭くなりがちな頭皮にもすっきり感が得られ、頭の中までクリアにしてくれます。



また、酸化による品質悪化を特に防ぎたかったバランサーオイルクレンジングにもローズマリー精油を配合しています。

ローズマリー精油はロスマリン酸やカルノソールといった成分の効果で、オイルの酸化防止を助けてくれるのです。



抗菌・抗真菌、抗炎症作用も持つほか、皮脂バランス調整作用にも優れるため、頭皮にもお顔にもぜひ使っていただきたい精油です。


さらに、紫外線からのお肌のダメージを抑制することもできます。




ユーカリ精油(表示名称:ユーカリ葉油)

ユーカリ精油

オーストラリア先住民が感染症や発熱の治療薬として使用していたユーカリ。


リフレッシュ作用のある清涼感あふれる香りで、気持ちが沈んでいるとき、息苦しさから解放してくれる精油です。

メンタル面だけでなく、実際の鼻づまりなども軽減してくれるため、花粉症や風邪でつらいときに助けになってくれます。


頭皮の不要な菌を殺菌し、かゆみやフケを防止・改善してくれるので、スカルプエッセンスに配合。

ローズマリーとともに頭皮環境の改善をサポートしてくれます。


ラベンダー同様、防臭作用があるため、頭皮のニオイが気になる方におすすめです。




ティーツリー精油(表示名称:ティーツリー葉油)

ティーツリー精油

ティーツリー精油は、ラベンダーと並び、例外的に原液でも肌につけることができる*精油。


*ティーツリーとラベンダーは原液が肌に触れても問題ないとされていますが基本的には希釈して使用してください。


抗菌・抗真菌・抗ウイルス・抗炎症をはじめ、もとは原産地であるオーストラリアの先住民、アボリジニの人々がいろんな病気やケガに用いた万能薬と言われるほどのさまざまな効能を持っています。



癒傷作用に優れており、アトピー性皮膚炎やヘルペスなどの皮膚トラブルに使用されるような精油なので、お肌にはとても心強い味方になってくれます。


スーッとしたすがすがしいウッディーな香りで、リフレッシュ効果も抜群です。


皮膚トラブルの改善効果と洗顔後のさっぱり感を追及して、セラムフェイスウォッシュにはティーツリー精油を配合しました。



 


今月のコラムでは、fairplirシリーズに配合している精油についてご紹介してみました。


今回ご紹介した効能はそれぞれの精油がもつ作用の一部で、紹介しきれなかった効能もまだまだたくさんあります。


また、精油の種類もここで挙げたのはたったの9種類ですが、アロマテラピー検定の出題範囲だけでも30種類はあり、世界中には何百種類も存在しているので、興味のある方はまずは身近な香りからどんな効能があるのか調べてみるのも面白いと思います。


植物の香りの力は古代から親しまれ利用されてきたものなので、その歴史を学ぶのもいいですね!



美容に関わることは自分自身の実践にも繋がってくるため、勉強するのがとても楽しいですし、正しい選択をしていくためにも知識は必要です


界面活性剤のお話などは少し入門しづらいところがありますが、アロマテラピーや香りは親しみやすいテーマだと思いますので、そういったところから美容に関する知識を探求してみてはいかがでしょうか。



 
​監修者

​​​ヘッドスパ美容研究家/深頭筋ヘッドセラピスト 山本幸恵(やまもと・ゆきえ)


「ヒーリングヘッドセラピー Tiphareth」オーナー。15年間美容師として勤めたのち、2006年から2013年までの7年間、東京白金台にてオーナーセラピストとして日本初となるヘッドスパ専門サロンを運営。同サロンは技術力、ホスピタリティともに業界第一位と言われるまでのブランドを確立し、ヘッドスパの第一人者と称される。独自で開発した「深頭筋マッサージ™」は多くのメディアに注目され、これまでに施術をした人数は3万人を超える。現在は東京新宿区でプライベートサロンを運営。サロンワークのみならずセミナーによる施術者の育成や美容化粧品シリーズ「fairplir(フェアプリール)」の研究開発にも力を入れている。



山本幸恵




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